売れる名刺を作成するには何が1番重要でしょうか。他社と差別化する素敵なデザイン? それとも素敵なキャッチコピー?
✅ この記事で分かること
✅ この記事を書いた人
新潟の魔法の名刺屋 佐藤 たかあき
営業〜現場までこなす自営業さん向けに売れる名刺を全国対応で作成するフリーランスの広告デザイナー。特に個人・小規模の塗装店・屋根工事店の職人社長さん達からの支持が厚く、名刺だけでなくチラシや看板のデザイン等も数多くお引き受けしています。販促に関するセミナーを全国12都県の商工会・商工会議所様などで述べ133回講演。中小企業庁「ミラサポ」販促専門家登録(平成28年~令和2年)
名刺において最重要なのは業種の記載であると私は考えています。
その理由はたった1つ。
後日に仕事を頼まれる可能性は皆無だから
です。名刺は「B to B(対法人)」であれ「B to C(対個人)」であれ、ご挨拶として、礼儀として、とりあえずお渡しする事が慣わしとなっているようなアイテムですが、つまるところ「何かあったら私に・当社にご用命下さいね」という目的もあってお渡しするものです。
であるにも関わらず、「何屋さんなのか?」「何業さんなのか?」これが分からなければ、ご用命どころか選択肢に入る事すら出来ません。「相手に対して『買ってください』と言っているにも関わらず、何を売っているのかは言わない」というおかしな状態。業種が伝わらない名刺、それは全く意味の無い紙切れと言えましょう。
ですので名刺には「何屋さんなのか」「何業さんなのか」これが明確に分かるようにしておく事が最重要なのです。
屋号の中に業種が含まれている場合
このように何屋さんか分かる屋号をお持ちの事業者さんは、説明不要なので非常に有利と言えます。イメージ重視で凝った屋号にするよりも、分かり易い屋号の方が実利がある事を感覚的にご存知なのでしょうね。
「株式会社サトー」のように屋号だけでは業種が分からない場合、業種を別途記載する事が必要です。
「広告デザイン事務所 株式会社サトー」
このように記載してあると、何をしてくれる会社さんなのか明白でしょ。しかも業種の方を屋号よりも大きく掲載される事をオススメします。
「広告デザイン事務所」と「株式会社サトー」、両者を聞き比べて事業者である貴方がお世話になる可能性のある会社はドチラでしょうか? もちろん「広告デザイン事務所」ですよね。貴方が広告作成を必要とする場面があるかどうかはともかく、何をしてくれるのかサッパリ分からない「株式会社サトー」に対して「お世話になる事があるかもしれないな」とは絶対に思いませんでしょ。変な話ですが、屋号なんてどうでも良いのです。仕事が発生する可能性があるのは「業種を認識して貰えている場合のみ」ですのでね。
他の例も以下にお示ししておきます。
「業務用食品卸 さとう商会」
「住宅塗替え専門店 さとうコート」
「介護事用品レンタル さとう企画」
「建築資材メーカー 株式会社さとう」
このような感じで名刺に表現しておきましょう。
ちなみにウチの事務所名は美写紋堂なので、業種名として「魔法の名刺屋」と記載しております。単に「名刺屋」だと印刷屋さんと間違われてしまうので「魔法の」を加えて「少なくとも印刷屋さんでは無いですよ」と伝わるようにしておりますよ(笑)
名刺において業種の記載が最重要であるとお伝えしておりますが、業種を聞いただけでは何をしているのか分からないご職業ってありますよね。例えば…
「さとう行政書士事務所」
屋号を見れば行政書士さんの事務所なのだとは分かりますが、行政書士さんが何をして下さるご職業なのかご存知ない方も多いのではないでしょうか。なので…
「建設業許可申請の代行 さとう行政書士事務所」
「相続手続き遺言書作成 さとう行政書士事務所」
「外国人ビザ手続き専門 さとう行政書士事務所」
このような感じで取扱サービスも載せておかれると良いでしょう。複数の分野を扱われているなら、複数載せて問題ありません。
取扱サービスを載せても何の役に立つ仕事なのか分からない、そんな困ったご商売もありますよね。そういう場合は効果・効能も載せると良いでしょう。
例:岩盤浴サロンさん
基礎代謝を上げて免疫力アップ。病気になり難い身体づくり
さとう岩盤浴サロン
例:研修会社さん
社員研修を通じて企業の生産性アップと離職率ダウンのお手伝い
株式会社さとうサポート
例:マインドマップ教室さん
勉強や仕事がラクになる マインドマップ新潟教室
岩盤浴に興味ありませんか? と聞かれるよりも
病気になり難い身体作りに興味ありませんか?
と聞かれた方が反応が良い事は想像に難くないでしょう。
社員研修に興味ありませんか? と聞かれるよりも
生産性アップと離職率ダウンに興味ありませんか? と聞かれた方が…、ね☆
マインドマップに興味ありませんか?
と聞かれるよりも…、ね☆
「名刺には業種をわざわざ書かなくても、名刺をお渡しする時に話すから問題無い」と思われていませんか?
「わざわざオモテ面に業種を載せなくても裏面に営業品目を載せているから問題無い」と思われていませんか?
業種が伝わる写真を載せよう
業種を分かり易く伝える方法として、ご自身のお仕事中の写真を掲載されるのは非常にオススメです。例えば以下のような感じです。
店頭に立つ八百屋さん
カンナを調整中の大工さん
いかがでしょうか。名刺が一気に華やかになり、顔写真代わりにもなり、業種も伝わり、プロ感もズドンと伝わり、職場の雰囲気まで何となく伝わります。
業種を分かり易く伝える方法として、自身のお仕事を象徴するアイテムをデザインモチーフとして採用するという方法は超オススメです。例えば以下のような名刺です。
運転免許証をモチーフにした車屋さんの名刺
牛の柄をモチーフにした酪農家さんの名刺
いかがでしょうか。業種が分かり易く伝わるだけでなく、デザイン的にも非常に個性的でインパクトも抜群なユニーク名刺になると思いませんか。
以上、名刺において最重要な情報は業種。その効果的な表現・掲載方法でした。
本記事はこれでおしまいです。
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