おはようございます。
車の運転は下手くそな
新潟の魔法の名刺屋です。
(これまで何度もぶつけてます^^)
さて本題。
先日の話なのですが、埼玉県の入間市さんまで出張してきました。
何しに行ったかと申しますと~…
『佐藤さん、遠くまでわざわざありがとうございます!』
デントリペア業を営まれている成島さんの取材です☆
> 車の凹みを板金塗装せず元通りに
> 成島デントリペア(埼玉県入間市)
はたらく名刺®︎の作成ご依頼を頂きまして、電車を乗り継いでお伺いしてきた次第。
というワケで本日より何回かに分けて成島さんの取材レポートを書かせて頂こうかと。
それではさっそく第1話の始まり始まり~。
名刺屋:
なるしまさん、この度はご依頼誠にありがとうございました。
まずですが、デントリペアってどういったお仕事なのでしょうか?
成島さん:
車のボディ、つまり板金部分に出来てしまった凹みを元通りにする技術ですね。正式には「ペイントレス・デントリペア」と言います。
凹みの修理は板金塗装が一般的ですが、デントリペアは板金塗装の半値以下で、作業も早くて、仕上がりも良いという夢のような修理方法なんですよ。
アメリカで開発された技術でして日本には30年くらい前から入ってきてますが、まだ板金塗装ほどの知名度は無いんですよね。車業界の人であれば誰でも知ってますが、一般の方でデントリペアを知ってる方はまだまだ少ないんじゃないかな。ちなみに私は20年超の技術歴がありますよ。
名刺屋:
それは興味深いですね!
どうやってボディの凹みを戻すのでしょう??
成島さん:
専用の工具を内部に差し込んで、内側から押し出すんです。これであらかた戻せます。
板金塗装だと凹み部分の塗装を落とした上でパテを盛って平らにしてから再塗装するので手間も時間も掛かります。だから修理費が高額になるのですが、時間が経つとパテが痩せて修理部分が目立ってしまう事まであるんです。でもデントリペアはパテも塗装も不要なので、そういった心配も無いと。
名刺屋:
見えない内側に工具を入れてピンポイントで凹み部分にアプローチ出来るものなのですか?
成島さん:
熟練した人間であれば出来ますね。
私は整備士の資格も持っていますので、車の内部構造は熟知しています。見えなくても、ドコに何があるのかは分かります。それを避けながら工具を差し込んで凹み部分にアプローチするワケです。
その工具も100種類以上の形状がありまして、車両や場所、凹み方によって使い分けます。どの工具が最適なのかを見極めるのもプロの腕の見せ所です。手持ちの工具でダメであればその場で工具を曲げて専用工具に改造してしまうなんて事までしてますよ。まぁ中から押し出すだけでなく外から引っ張り出す方法もあるのですけどね。
名刺屋:
職人技なんですね!
成島さん:
それとデントリペアの利点はもう1つあるんです。
雹害とかでルーフの凹みを直す場合、通常だとルーフをカットして交換なのですが、それだと事故車扱いになっちゃうんですよ。そうなると手放す時の査定価値が下がってしまうんです。
車の骨格に関わるような修理をしてしまうと事故車扱いなんですね。でもデントリペアであればルーフの凹みもカット交換する事なく修復出来るので、お車の価値を下げずに済むんですよ。
名刺屋:
本当に夢のような凄い技術ですね!
だったら板金塗装は駆逐されてしまいそうなものですが?
成島さん:
残念ながらデントリペアは万能では無いんです。
デントリペアで対応できるのは軽度の凹みなんですよね。あまりにも大きな凹みだったり、塗装が剥がれてしまっていたり、凹み位置に工具が入れられないような場合はやはり板金塗装でやるしかないんです。
とは言え『完全に戻らなくてもいいから!』とお客様が了承して下されば、デントリペアで可能な限り戻させて頂きますけどね。塗装の不具合もタッチペンで筆差しして目立たないようにして仕上げてます。
名刺屋:
実は弱点もあるというのは、真実味があって尚更いいな~。
何もかも板金塗装より優れていると言われるとウソっぽく聞こえてしまいますもんね。
それにしてもそんな凄い技術があったなんて知りませんでした。
そうだと知っていたら…
電車でなくマイカーで取材に来て私の愛車の凹みを直して貰いたかった…(笑)
(第2話に続く^^)