おはようございます。
人にお願いするのが苦手な
新潟の魔法の名刺屋です。
(なので自分一人で完結できる仕事してます^^)
さて本題。
植木業と牡蠣漁(養殖)の二刀流、佐渡の本間金五さん取材レポ。本日は第4話です。
> 植木業と牡蠣漁(養殖)
> 株式会社 佐渡活|さどかつ
> https://sadokatsu.com
> https://kaki-sadokatsu.shop-pro.jp
それでは早速どうぞ~。
名刺屋:
ほんまさん、ほんまさん、
9年前から植木業で独立されたそうですが、それ以前は何を?
本間さん:
えーとですね、
僕は佐渡出身なのですが大学で関東の方に出まして、そのまま就職。私立高校の体育教師やIT関連の会社に勤めておりました。
あっちは仕事が沢山あって良かったんですけど、小学校のグランドが屋上だったりゴムで土が無かったり、フェンスに囲まれて閉鎖的だったり、「都会では子育てしたくないな…」とずっと思ってまして、「いずれは佐渡に帰ろう」と考えていたのですが、戻っても仕事が無いでしょ。それで戻れるチャンスをずっと伺っていました。
名刺屋:
体育教師やIT関連って植木屋さんとは随分かけ離れてますね(笑)
本間さん:
ですよね(笑)
で、IT関連の会社に勤めている時に取引先さんが『佐渡にコールセンターを作りたいんだけど、佐渡に縁もゆかりも無いから手伝ってくれないか?』というお話を頂きまして、これはチャンス!と2011年に佐渡に戻りました。結婚して子供が産まれて半年くらいの時だったのでタイミング的にも良かったです。僕の奥さんも田舎の出身で佐渡移住には賛成して貰えました。
佐渡に戻った僕はそのコールセンターで働き始めたのですが、4年くらい経って他の仕事もしてみたいと思って地元の先輩に相談したんです。そしたらその先輩が『今は植木屋が熱いぞ。お前やってみろ』って。「今時植木屋で食えるんですか!?」って言ったら『食える!』と。『愛知の植木屋さんが全国に直営店を100店舗くらい増やしてて、今後はフランチャイズ展開を考えている。お前がFCの第1号になれ』って。どうも先輩はその植木屋さんと仲良しだったようで、半ば強引に愛知県まで研修に行かされて植木屋さんにさせられた感じで(笑)
名刺屋:
凄い話ですね(笑)
植木屋さんを始められてみていかがでした?
本間さん:
大正解でした。物凄く求められてる仕事でしたね。
佐渡は高齢化率が凄くて、ご年配の方が今まで自分でやってた事が出来なくなり草ぼうぼう。『誰かやってくんないか』みたいな需要が沢山あったんです。最初の数ヶ月だけチラシ配りして、あとはポンポンと仕事入ってきた感じですね。
あとサラリーマン時代はお客様から『ありがとう』と言ってもらった事はなかっですが、植木屋は感謝される良い仕事だなって。頂いたお金も「今日自分が頑張った分なんだな」と実感出来るのも良かったです。
名刺屋:
牡蠣漁(養殖)は2年前に始められたそうですが、誰でも新規参入出来るのでしょうか?
本間さん:
誰でもというワケでは無いですね。
以前は加茂湖周辺に住んでる人しか漁協に入れなかったのですが、漁師が減少傾向だったので入会資格のエリアが少し広がったんです。僕の住んでる新穂エリアでも資格が得られるようになったので「新しく始めたいです!宜しくお願いします!」ってご挨拶に。
でも歴史や伝統のある組合ですから『はいそうですか。どうぞ☆』と簡単に認めて頂けるような甘い世界ではなくて、ご理解を頂けるまで足繁く通ってようやく入会許可を頂けた感じでした。
名刺屋:
漁協に入れれば漁(養殖)を始められる?
本間さん:
それからも少し試練がありまして(笑)
漁(養殖)を始めるには作業をする牡蠣小屋を持たないとダメなんです。でも加茂湖の周辺は県の管理で新規で牡蠣小屋を作る事は認められないので、今空いてる牡蠣小屋を譲って頂くしかなくて。それで引退された方の所に尋ねて行ったら譲って頂けないという(汗)その方にとっては思い出の詰まった宝物でしょうからね、理解できる話ではあるのですが。
でもその後に運良く空いてて譲って頂ける牡蠣小屋が見つかりまして、ウチからは少し遠いのですが、そこを拠点に始める事が出来た感じですね。
名刺屋:
植木屋さん始めるのも牡蠣漁(養殖)始めるのも怒涛だ~。
特に漁(養殖)ともなるとそう簡単に誰でも始められるワケじゃないんですね。でも最終的には皆さんから認めて頂けるんだから、本間さんの人徳&情熱素晴らしい。
私だったら…
最初に入会を断られた時点で諦めてます…(笑)
(次回いよいよ最終回^^)