
工夫された名刺が会社やお店の売上に直結するのは商談の場面で使った時。
と、昨日のコラムで書かせて頂きましたが、名刺は商談の時ばかりでなく…
- セールス目的で一方的に渡したり、
- 異業種交流会のような場面で商談でも売り込みでもなく、お互いの自己紹介として名刺交換する。
というケースもありますよね。
で、セールス目的で名刺を一方的に渡した場合ですが…
どんなに工夫された良い名刺でも残念ながら「効果ゼロ」です。
塗装店さんを例に考えてみましょう。
飛び込みで一般宅さんにお伺いして…

「ごめん下さい、佐藤塗装店です。」
「そろそろ塗り替えした方がいいですよ。」
「私こういう者です。」
って名刺を家主さんにお渡ししたとします。
差し出された名刺、一応受け取ってはくれるでしょう。門前払いで受け取りすら拒否される事も有り得ます。
たとえ受け取って貰えたとしても、欲しくて受け取ったワケではありません。流れで受け取ってしまっただけ。
家の塗り替えをしたいとも特に思ってもいません。
いらないモノを売りに来た人の名刺をマジマジと読んだりしませんでしょ。
工夫されたインパクトのある名刺だと、ウッカリ読んでしまうかもしれません。
でもそこからは会話は生まれません。
いらないモノを売りに来た人とウッカリ喋って仲良くなりたくないので。
中には「そろそろ家の塗替えしたい」と思っていた人もいるかもしれません。
しかしながら不思議なもので、たとえ欲しいと思っていたモノであっても、売りに来られてしまうと欲しいと思わなくなります。むしろ汚いモノのようにすら感じたりね。ほんと不思議。
あなたにも身に覚えが有りませんか? 人は売り込まれるのは嫌いなのです。
ですのでたとえ名刺を受け取ったとしても、それ以上距離が縮むのを避けるように動きます。
以上の理由から、どんなに工夫された良い名刺でも、売り込みで使ったら効果は期待できません。
まぁ工夫された名刺だと後で読んで貰える可能性があるので、後日になってお声掛かりがあるかもですけどね。
でも基本的に名刺が偉力を発揮するのは…
あくまで自然な流れの中で名刺をお渡しする事になった時。
とお考えください。
塗装屋さんがセールスで使うなら、いきなりピンポンして対面せずにチラシをポスティングしましょう。そしてそのチラシに名刺をホチキス止めしとくのが良いでしょう。
以上、本日は…

どんなに工夫された良い名刺でも、セールス目的で一方的に渡してしまったら効果は期待できないどころか、そもそも読んでも貰えませんよ。
というお話でした。
あ、そうそう、
異業種交流会のような場面で、商談でも売り込みでもなく、お互いの自己紹介として名刺交換する。
この場合、商談の場面ほどではありませんが売上に繋がります。
そのカラクリにつきましては…
また明日に書きますね☆