工夫された名刺を使うと売上は増えるか?
の最終回。
一昨日のコラムでは…
工夫された名刺が会社やお店の売上に直結するのは商談の場面で使った時。
といった話を書かせて頂きました。
昨日のコラムでは…
どんなに工夫された良い名刺でも、セールス目的で一方的に渡してしまったら効果は期待できないどころか、そもそも読んでも貰えない。
といった話を書かせて頂きました。
最終回となる本日は…
異業種交流会のような場面で、商談でも売り込みでもなく、お互いの自己紹介として名刺交換する。
この場合の集客効果について書かせて頂きますね。
異業種交流会やセミナー、趣味のサークルなど、お互い売り込みも売り込まれもしない純粋な自己紹介で名刺を渡した場合、商談の時ほどではありませんがお仕事に繋がるケースがありますね。
まずフラットな気持ちで名刺を受け取って貰えます。
そしてフラットな気持ちで名刺に書かれている内容を読んでくれます。
単純な興味として仕事内容についても質問してくれます。
名刺交換ですので、お互いに名刺を読み、質問をし、お互いの理解が深まります。
お仕事だけでなく自分の事も伝わる、そんな工夫がされた名刺だとプライベートなところまで話が及びます。
会話が盛り上がり、お互いの共通点が分かって意気投合したり、相手との距離がグググっと縮まります。
でも特にこの時点では、相手の商材について必要としている事は稀です。
「水道屋さんなんですね! 実はちょうど今、自宅のキッチンの蛇口が水漏れしてて困ってたんですよ!」
って、なかなか無いでしょ(笑)
もしそういう奇跡があればその場でお仕事発生ですが、そういう事はまず期待できません。
ではどういうカラクリで仕事に繋がるのか? ですよね。
工夫された名刺を持っていると…
名刺交換の場面では特に用事なくても、人脈として加えて貰える可能性が高まるんですよね。
「●●屋の佐藤さん。」
と覚えて貰えますでしょ。何かあった時に思い出して貰えますでしょ。
自分が選択肢の1つになれるんです。
名刺ホルダーにしまわれた後でも工夫された名刺だと目立つので探すのにも苦労しませんでしょ。
そして後日、もしくはその場でLINEの交換して貰えたり、Facebookの友だちリクエスして貰えたりしますでしょ。
ネット上で緩〜く交流を続けてると何かあった時に声を掛けて貰えるようになったりするものです。
名刺交換した後日にお礼のメールを送ったり、お葉書送ったりするとより印象付けられますが、工夫された名刺を使っていると、自分からメールやお葉書送ったり、友だちリクエストしなくても相手の方からしてきてくれる事が多くなりますよ。
つまり工夫された名刺を使っていると、相手の人脈の1人として自動で加えて貰えるようになります。
後は自分が必要とされるその日まで待つ事しかできないですけどね。
私なんかだと、10年前に名刺交換した人から仕事の相談のご連絡を頂く事がありますよ。(ビックリしますけどね。笑)
名刺から売上に繋げるコツとしては、名刺1枚でその場で相手を落とそうとしない事ですよ。
それをしようとすると…
いかに自分の会社が優れているのか、
いかに自社の商品が優れているのか、
なぜ全ての人が自社の商品を買うべきなのか、
いかに自分は有能なのか、
凄さアピールで埋まってしまいます。これは名刺ではなくチラシです。
チラシは売り込みなので、気持ちよく受け取って頂けないのです。
そうではなく、人脈の1人として加えて頂ける様に…
こんな仕事してます。
生まれはドコソコです。
ラーメン大好き。
みたいな感じで安全な人間であるとご認識を頂いて、
「●●屋の佐藤さん。」
「いい人だったよな。」
「何かあったら相談してみよ。」
そんな風に思って頂けるような紙面になっていると良いですよね。
以上、本日は…
異業種交流会のような場面で、商談でも売り込みでもなく自己紹介として名刺交換すると、工夫された名刺であれば人脈の1人として加えて貰えてジワジワと売上に繋がって行くよ。
というお話でございました。
名刺に関しては結果(売上)を急がず、長期戦と思って気長にやりましょう。
長期戦と書きましたが、そもそも戦いですらないですよ。
どうせ使う名刺なのだから、あまり結果(売上)は意識せず、シレっと使ってるのが良いでしょう。
内容の工夫だけしとけばOKです。
「この名刺で売上アップじゃぁ~!」
なんて思いながら使ってたら、
変な空気が漂って、お相手の方に警戒されちゃいますよ(^^)